気になるマーベル映画の魅力~えじきっさ完全版~


★現在発売中の「えいがのえじきvol.3」にも一部掲載している、えじきっさの完全版を公開しちゃいます★

ネタバレ要素もあるので、ご注意を。

が、MCU初心者の方もこれを読んでから映画を観始めると楽しいと思いますし(ちょっとしたネタバレを知っていても存分に楽しめる映画ばかりなので)、MCU好きな方はこれを読んでいただいて共感して楽しんでもらえたら良いなと思います。


「えいがのえじき」vol.3本誌ではなるべく読みやすいよう構成しましたが、完全版は、ほとんど会話そのままを文字起こししたもので、本当にMCU好きの皆さんがずっと楽しく語っている(笑)ようすなので、読みづらいところもあるかもしれません。ご容赦を。


マーベル、特にMCUについて、アツイ思いをたくさん聞き、情熱を浴びることができた素晴らしい日でした。

(文字起こし・編集 藤原)


★★★★★★

てつ...MCU作品を全て劇場で観た男。マーベルの生みの親スタン・リーを神として崇め奉っている。(神戸本部より参戦!)

わた…キャプテンマーベル鑑賞後、金髪モヒカンにしたい欲を抑えられない女。就活中のため、終わったら検討するかも。

み…昨年のコミコンでトムヒドルストンに肩を抱かれた女。鼻セレブと蒸気でホットアイマスクをプレゼントした。

ふじ…マーベル超初心者。アイアンマンとハルクは観た。皆のマーベル愛をききに来た。

★★★★★★

(5月某日)


『アベンジャーズ・エンドゲーム』

ふじ:皆さん、『アベンジャーズエンドゲーム』を観られたと思うんですけど、どうでしたか。

み:最後観終わったあとに、レイトショーだったっていうのと、海外観光客も多く来場するムービックス京都だったからというのもあるのか、拍手が起こっていましたね。

一同:おお~~~!

み:その現場に立ち会えたのがうれしかったですね。

ふじ:海外の方もいっぱい観られてたんですね。

み:そうですね、字幕だったので、それもあって。

ふじ:ほんとに、私はマーベル初心者で、アイアンマンとハルクしか観てないんですけど。Filmarksでエンドゲームの評価を観たときに、4.7だったんですよね。4.7なんてなかなかないんで、すごいなあ…と。ネタバレ禁止じゃないですか。

み:そうですね、でも一応、公開から2週間たったら、いいってことになってるんですよ。

ふじ:そうなんだ。

てつ:次の作品の予告編があがるのに合わせて、ネタバレ禁止だったんですよね。

み:次がスパイダーマンなんですけど、予告編にネタバレ含まれてます。


フェイズって何なの?

ふじ:本当にふわっとなんですけど、フェイズがあることは知ってるんです。

てつ:さすが予習されてますね。(笑)

み:この順番が公開順で、今は、フェイズ1.2.3とあって、3の終わりが次に公開される(さっき言っていた←話の順序変えの時に調整)スパイダーマン2だとされてるんですよ。エンドゲームからのスパイダーマンでフェイズ3が終了するという形です。

ふじ:フェイズが終了しても話は次に繋がっていくんですか?

み:フェイズ4の公開時期がもう発表されているんです。

てつ:(本に例えると)1章2章3章…これで一冊の本が終わる、みたいな。

ふじ:なるほど、この流れは原作通りなんですか?

み:原作通り、ではないですね。

てつ:いろんな原作を踏まえて、そこからアイデアを拝借して一本作ると。


はまったきっかけ

ふじ:皆さんいつからマーベルにはまったんですか?

わた:私はほんとにこの3人の中で、浅いと思うんです。

てつ、み:いやいや。

わた:『マイティーソーバトルロイヤル』から。

てつ:すげえ!

み:ぎりぎりすごい、間に合ってる!!

ふじ:??

てつ:じゃあそっから過去戻っていったんですね。

み:はじめて映画館で観たのが、ってことですか?

わた:そうですね、面白いから、と友達に誘われて。

み:で、その後他の作品を観ていったんですか?

てつ:すごい。

み:天才!

てつ:それは、もう、幸福。

み:ほんとに良かった…わたさんがラグナロクに出会えて。

ふじ:(笑)(笑)

てつ:ちょっとずつ、宗教じみてきましたね。危ない危ない(笑)

わた:観た時、映画単体がとても面白かったんですよね。まあでも、いろんな人たちが、出てきて、関係性とかわからなかったので、他のも観なきゃなあ、と。

てつ:なるほど。でも、関係性を知らなくても、楽しめたんですね。

み:コメディ要素がすごいありましたよね。

ふじ:その、『マイティーソーラグナロク』から観ると何がどう良いんでしょうか…?

み:まず、『インフィニティ―・ウォー』に間に合ったっていうのが大きいですね。エンドゲームの一つ前のアベンジャーズの作品を映画館で観られると。

てつ:最終章の前編ですね。『アベンジャーズエンドゲーム』が後編なんです。

ふじ:なるほど。アベンジャーズっていうのは、オールスターズみたいな感じですか?

み:そうですね。クロスオーバーみたいな。

てつ:プリキュアオールスターズみたいな感じ。

ふじ:ほうほう。何年かに一回出るよっていう…

み:まさにそう。

ふじ:理解しました(笑)

てつ:みんなで、フルボッコにするっていう(笑)

み:基本はバラバラのみんなが、アベンジャーズの時は集まるという。

ふじ:みさんはいつからはまったんですか?

み:私は、友達で、最初のアベンジャーズが公開された頃からマーベル好きな子がいて、その子に勧められてたんですけど、そのころは全然洋画とか観てなくて、興味なくて。たまたま『マイティーソー』を無理やり録画でみさせられて…

一同:(笑)

み:その時はその時でけっこうおもしろくて、ロキっていうキャラクターがかわいいなと思って。その後しばらく全然触れてなくて、でも、『アントマン』が劇場でやっていてその時になんとなく観に行ったら、すごい面白くて、これ、全部追いたいな、と思ってそれ以降は全部劇場で観るようになりました。

ふじ:それ以前の作品はレンタルで観ているんですね。

み:そうですね。

み:だから、『アントマン』ははじめに劇場で観た作品なので愛着がありますね。アントマンとかスパイダーマンは庶民派ヒーローで、他のヒーローは、なんというか、大義名分を背負っている、規模が壮大な、ザ・ヒーローという感じなんですよね。アントマンは、町のヒーロー、みたいな。ちっちゃい子供とか出てくるんですけど、他のどの作品よりもこの作品が一番子供を大切にしているな、というのもポイントですね。(笑)

ふじ:なるほど~~てつ君はいつから?

てつ:僕はね~最初からなんですよ。

一同:おお~~~~~~~それはすごい!

てつ:『アイアンマン』からずっと劇場で観てます

み:うらやましい…

てつ:でも、遡っていくと、コロコロコミックなんですよ(笑)アベンジャーズの宣伝がね、見開きで書いてあって。これは行かな、と。

ふじ:『アイアンマン』っていつ公開ですか?

み:10年前かなあ

てつ:それくらいですね。

ふじ:皆勤賞はやばいですねえ…

み:今いくつですか(笑)?当時赤ちゃんですか(笑)?

てつ:そんなわけない(笑)21歳でございます(笑)当時は小学生ですね。

み:人生の半分、マーベルと共に歩んでいるわけですね…

ふじ:たしかに…!!

てつ:完全にね、宗教だったら幹部いってますね。(笑)

み:ほんとに、観れば観るほど、もっと前から劇場で観たかったとめっちゃ思いますね。


好きな作品、キャラクター

ふじ:水嶋さんは『アントマン』と言っていましたけど、皆さん思い入れの強い作品とか好きなキャラとか、ありますか?

み:ああ~~作品と、キャラだと、また変わってきますね。

ふじ:そうなんだ。じゃあ、好きな作品と、キャラと、教えてください。

み:うーん、まあ、全部好き(笑)

てつ:結果ね。

み:キャラありきで言ったら…さっき言った『マイティーソー』に出てくる…あ、ソーってわかりますか??

ふじ:う~~~~ん、観たらわかるかもしれないですけど…

み:えーっと、あ、ちゃうわここにいるわ(スマホの待ち受けがソーとロキの役者さん)

ふじ:待ち受けにいると(笑)

み:これがロキ、トムヒドルストン。

ふじ:あ、トムヒドルストン。

み:なんかね、北欧神話なんですよ。ソーも、ロキも、どっちも北欧の神様で、それをベースに作られている話なんですよ。そう、キャラありきで言ったら『マイティーソーバトルロイヤル』がめちゃくちゃ面白くて。

てつ:あれはすごい。最高。

み:何回も劇場に行きました。監督がタイカ・ワイティティという方で。すごいコメディセンスが高くて、セリフの間とかが、日本人受けするのかな?という感じ。

てつ:福田さんみたいなね。アドリブが、多いから。

ふじ:なんか今それで気になったんですけど、監督がそれぞれの作品で違うというのも私からするとめずらしいですね。全体のプロデューサーがいて、監督がそれぞれ違うという感じですか?

てつ:一番トップの人がいて、その人が人選するんですけど、例えばマイティーソーで言ったら、今までが王道の北欧神話のヒーローだったのに、タイカ・ワイティティというコメディの監督をいれたことでちょっと作品が変わるという。

み:新しい風が吹いたんですね。

てつ:総合演出の人がいるので、その人が、話が繋がるようにまとめると。

ふじ:なるほど…これは…沼ですね。

てつ:間違いない。

み:で、キャラありきでいくとソーなんですけど、一番シリーズで好きなのは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ですね。今2までやってるんですけど、言ってしまえば、結構ディズニーっぽい作品かなと思うんですけど。音楽が良くて、70~80年代のちょっと聞いたことある洋楽とか使いながら。ずっとふざけてるし、言葉も汚いし、コメディって感じだけど、実際の全員の抱えている問題が重すぎるみたいな(笑)のがあって楽しい。バラバラな人たちが家族になる、みたいなのが好きなので、それが良くでてるかなという。

てつ:今のアメリカにもあいそうなね。多民族国家、みたいなものを反映させているというか。

ふじ:わたさんは好きなキャラとか作品とかは何ですか?

わた:私は、キャラクターでいったら、最初に観た『マイティーソー』のソーが思い入れが深くて。最初に観たのが『バトルロイヤル』だったので、その中で覚醒するじゃないですか。ああ、そういうかっこいいキャラなんだと思って1と2を観たら全然雰囲気が違くて。

み、てつ:(笑)

わた:でも、3で覚醒したのは、1から続いてきた流れがあって、それで、『インフィニティ・ウォー』とか『エンドゲーム』に繋がるわけじゃないですか。実は、キャラクター自身の掘り下げを一番されているのは、ソーなんじゃないかなと思って。

み:わかりますわかります。わたさん言ってたように、1のしょっぱなのソーはほんとにただの脳筋おぼっちゃまみたいな感じなんですよ。私は最初に観た時、「なんやこいつ、サイテーやな!ロキに謝れ!」とずっと思ってて(笑)

てつ:そんなに(笑)?

み:なんか、神様の王の宮殿で育っているので、育ちがよすぎるというか。粗野だけど、言葉はとてもきれいで、高貴な、脳筋ゴリラみたいな。

ふじ:キャラの渋滞がやばい(笑)

み:何をいってるかわからないと思うんですけど

てつ:一人のキャラじゃないみたいですよね

み:私も、ソーのこと今は大好きなんですけど。急に地球に落とされて、建物の中入られへんから窓割るみたいなゴリラさ。「おかわり!」っていってコップぱあん!ってわったり。でも、ヒロインに対して、「俺は魔法と科学が等しい所から来た」とか、え!?なにそのファンタジー発言!みたいな。手の甲にキスをするとか、高貴な一面が現れて、そのギャップが良かったんですね。で、だんだんカッコよくなっていって。髪の毛も伸びていき。(笑)一人美女と野獣みたいな。

てつ:一人美女と野獣!?美女でもあり野獣でもあるということかな(笑)

み:ひげ面でムキムキやのに、顔が綺麗みたいな?3までは髪の毛が長くて、みつあみとかされてたりして、そういうとこが一人美女と野獣かなと(笑)話がそれたんですけどね。

てつ:話が変わるごとに髪型とかも変わるんですよね。

み:結構イメチェンしてる。

ふじ:さらに話がそれちゃうかもしれないんですけど…

てつ:どうぞどうぞ(笑)

ふじ:途中で、俳優が変わるみたいな、なんか、ニュースで観たんですよ。そういうのは結構あるんですか?

てつ:いや、結構ね、耐えてますね。

み:多分今のところ二件ですね。

わた:ふじさんが観たハルクは今のハルクではないんですよ。

ふじ:あ!それも前ちらっと調べました!

てつ:まあそれは、ノリで、同じ人物ということになってます。

ふじ:じゃあ特に問題なく…

み:ローディーぐらいですよね。

てつ:『アイアンマン』の最初の時にいた、相棒の黒人の人が、変わったんですよね。

み:はやめで良かったかもしれない。『アイアンマン』の1.2が結構はやめで上映されてたので、2から変わったので。

ふじ:それからは他のキャストは変化なく?

み:そうですね、他は全然なく。

てつ:こんな豪華な俳優がね、みんな集まれるというのがね、奇跡。ほんとに。事件。

ふじ:また宗教じみてきた(笑)

み:この時代に生まれて良かった。

てつ:宗教。完全にね。

ふじ:じゃあ、わたさんの好きな作品は?

わた:『ウィンターソルジャー』です。

み、てつ:おお~~

わた:内容はもちろんすごく面白かったし、アクション映画をほとんど観ないので、撮り方とかがすごい面白くて、アクション映画好きな人が絶賛しているみたいなんですけど、面白いなと思いました。

てつ:ストーリーがまた、しぶいんですよね。今まで仲間やと思っていたグループが、実は裏切り者いるよっていうね。

み:マーベルの映画の中で、コメディ要素とかを抜きにしたら、一番出来がいいんじゃないかと私も思います。サスペンスとかが好きな人にはほんまにおすすめしたい。

てつ:なんか、陰謀論みたいなのがでてきてね。こいつ裏切り者なんちゃうか?みたいなね。

ふじ:悲しくないですか?好きなキャラが実は悪いやつだったみたいなのは。

てつ:でもね、だいたい、ちょっとこいつ、なんか嫌やな、みたいな思ってたやつ(笑)が悪いやつで、ぽこっと死ぬみたいな。やっぱりかい、みたいな(笑)

ふじ:結構登場人物は死ぬんですか?

み:そうですね。これは人が死ぬジャンルなんだな、って思いますね。

ふじ:正義は絶対生き残る、とかではないんですね。

み:案外そういう感じじゃなくて、それがいいところ。『キャプテンアメリカ』シリーズは実はアベンジャーズのみんなが結構関わっているんですけど、中でも『シビルウォー』は内戦なので、アベンジャーズ内が半分に分かれちゃうみたいな話なんですけど、この作品の大きなテーマが、「こいつをぼこぼこにしたら絶対どうにかなる」みたいな明確な敵がいなくって。ヒーローが、みんなを守るために町とかを破壊しまくって(笑)亡くなっている人がいるとか、そういう複雑な、白黒はっきりしない問題みたいなのがあって、そういうところも面白いのかなと思います。

ふじ:結構、社会を風刺してるみたいな感じなんですか?なんか、シビルウォーって聞くとアメリカ、南北戦争って感じするんですけど。

てつ:まあ、それもかけて、原作があって、みたいな。

ふじ:てつくんが好きなキャラは?

てつ:僕が好きなキャラはね、キャップ、キャプテンアメリカですね。最初はね、すごいひ弱な男の子で、でも、戦争の時に、僕戦いたいってなって、実験によって強靭な肉体になるんですけど。中身がね、精神的にもね、(強いんですよ)

み:心が認められて、ムキムキになるんですよね(笑)

てつ:心の強さに(物理的な)力が加わったら最強やないかっていうね。ザ・ヒーローみたいな。

ふじ:正統派なんですね。

てつ:アイアンマンとかは、結構人間としてはね、クズで、(笑)

み:やんちゃな問題児って感じで、アイアンマンは。キャプテンアメリカは、優等生。学級委員長みたいな感じ。アイアンマンとキャプテンアメリカはお互いに学びあってるみたいなところがあるんですよね。

てつ:トニーは、自己中やけど、ちょっとずつみんなのことを考えるようになっていくし、キャプテンはみんなのことを考えてたけど、最終的には自分も大事にしようってなるっていう、この対立が綺麗にあるんですよ。

み:そのあたりがほんまに『エンドゲーム』で回収されるっていう。

ふじ:すべて、映画の舞台の年代は同じなんですか?

てつ:それもね

み:違うんですよ

ふじ:違うのに、『エンドゲーム』とかで、どうやって重なるんですか?

てつ:それがね、すごいんですよ。キャプテンがね、一作目、戦争の時に戦ってたのに、いろいろあって、南極にボンって突っ込んで、起きたら70年経ってましたっていう。

ふじ:!?

み:第二次世界大戦時の人なんですよ。

てつ:最初はヒーローやけど、(原作も?)政治のプロパガンダみたいなのに利用されて、

み:名前からしてそうですよね。

てつ:そういうのも踏まえて映画にしてるんですよね。


DCとマーベルの違い

ふじ:DCとマーベルの違いみたいなところで、DCの方がより暗い感じだなという個人的な印象なんですが、どうなんでしょうか。

※マーベル・コミックと並ぶ二大アメコミ出版社で、マーベルと同じくコミックをもとにした映画を制作している。スーパーマンやバットマン、悪役では今話題のジョーカーなどが登場する。


み:そうですね、全部観ているわけではないんですけど、なんとなくの感じで言うと、マーベルはジャンプで、DCはサンデー、みたいな。

一同:ああ~~~

み:私は結構ジャンプ派だったので、マーベルの方があっているのかなって。DCはよりシリアスなのかな。

てつ:でも、最近ちょっとずつ変わっていってて。

み:たしかに!『シャザム』とか。

ふじ:そうか、『シャザム』はDCなのか。

てつ:DCの『ダークナイト』っていう、『インセプション』のノーランさんが(クリストファーノーラン監督)が作った作品が爆発的にヒットしたので、その暗い感じでシリーズ作ろうってしてたら、(マーベルに)ぼろ負け…僕は好きやったけどね、ちょっと残念。で、マーベルみたいに、ちょっと明るい方向にもっていってるっていう流れがあるんですよ。

ちょうど『ダークナイト』やってたときに『アイアンマン』がはじまったんで、差別化できてたんですけど、本当はDCの方が歴史も古いのに。

み:しかも、アベンジャーズ的なみんなで集まって戦うっていうこともDCの方が先にやってたんですよ。

てつ:原作ではね。

み:それをうけて、マーベルもアベンジャーズ的なことをしたら、コミックでもヒットして、みたいな。

ふじ:なかなかそこはバチバチしていますね。

てつ:(ヒーローが集結する話は)映画では先越されちゃいましたね、マーベルに。結局、DCがしたのが、アベンジャーズの監督を持ってきちゃった、引き抜いちゃったっていう(笑)

ふじ:えーー!

み:『ジャスティスリーグ』っていうDCのアベンジャーズみたいな作品があって、最初は違う監督でやってたんですけど、途中でうまくいかなくなったかなにかで辞めちゃって。そこも意味わからないんですけど。

てつ:娘が死んじゃったりね、いろいろ家庭の事情と。

てつ:画面暗くして作ってたのを、明るくして、(監督が変わってから)新しいシーンいれてるんで。

わた:ごちゃごちゃになりそうですね

み:そうそう、シリアスなんか、シリアスじゃないんか、はっきりしよう、みたいな。シリアスの方が、丁寧に作りこまないと、アラが出るじゃないですか。しっかりしてよ~みたいな。

ふじ:うーん、やっぱり大きいプロジェクトだとそういうことがあるんですね。

てつ:(『ジャスティスリーグ』のあとから)確実に明るい方向性になっていくんですよね。その前の『ワンダーウーマン』もちょっと明るくて、それで『ジャスティスリーグ』のヒットを受けて、こっちやな、と。

ふじ:『ワンダーウーマン』はみました。『ワンダーウーマン』も戦争の時代の話だから、明るいところがあるとはいえ、全体的に暗いなって。

てつ:マーベルがでかいシリーズを先に作っちゃったから、『ワンダーウーマン』もキャプテンアメリカとちょっと話被っちゃってるなって思っちゃうんですよね。でも『ワンダーウーマン』の方が原作は先っていうね。

ふじ:うーん複雑。

てつ:ほんとにね。

ふじ:『スーサイドスクワット』とか、DCだと、悪役に焦点があてられて、みたいなのがあるじゃないですか。そういうのは、マーベルはあるんですか?

てつ:今の『エンドゲーム』に繋がる一連のシリーズで一応悪役が主役になったりっていうのはないんですが、ドラマとかでこれから、さっき言った、『マイティーソー』のロキとかが主役になるものができたりとかはありますね。

み:この間の『エンドゲーム』の一つ前の『インフィニティ・ウォー』っていう作品は、サノスっていう悪役のオリジンストーリーみたいな感じでもあって、サノスを主人公として観た時にちゃんと始まって終わってるみたいな、出来の良さがありますね。むしろアベンジャーズが悪い奴らなんじゃないかっていう(笑)

てつ:ただの善悪じゃないんですよねえ。

み:サノスは、めちゃくちゃ大義で動いてて、個人的な感情では立ち向かえないレベルの大義で動いてて。それによって負けちゃうんですよね。負けちゃうっていうか、勝てなかったんですけど。でも、私、サノスのことめっちゃ好きで。サノスTを着るくらいには。(みさん、実はサノスTを着て参加していた)

ふじ:えっ今サノスTを着てるじゃないですか!!びっくりした!

み:そうです(笑)『インフィニティ・ウォー』時点でサノスがけっこう好きで。サノスに好きなキャラクターの首は折られたんですけど。(失笑)

てつ:『エンドゲーム』で最終的にサノスはがっと悪にいくんですよ。それは、どう思いましたか?

み:私は、あれはいらんかったなって思うんですよ。きっと、いろんな犠牲をはらってないサノスやから、あんなふうにがらっとただの悪役になり下がったっていうか。なんかそういう発言をして、皆にボコられて死ぬみたいな。いや、ボコられて死ぬわけじゃないけど(笑)

てつ:いろいろややこしいですよね。過去とか未来とかねいろいろ関わってきて。それで、サノスもちょっと違うんですよね。『インフィニティ・ウォー』とは違うっていう。背景が。

み:そう、2014年サノス(笑)2014年のサノスを倒すんですよね。最終的に。で、『インフィニティ・ウォー』のサノス…うーん、なんていったらいいかわかんないんですけど(笑)私が好きなのは2018年のサノスなんですよ。

てつ:いろんな経験をつんで、一種の悟りをね、開いたサノス。

み:ほんまに神みたいな。最初、「お前は神になれない、お前は神になれない」って冒頭で言われてたんですけど、ほんまに大義を成し遂げて。サノスのやった大義っていうのが、宇宙の資源が足りてないから、生き物を半分にするっていう

ふじ:え…

み:まあまあ(笑)実際、私たちが直面している問題でもあるっちゃあるんで。それをやろうと思う人は誰もいないんですけど、サノスはなぜか宇宙のことを考えて、最初は物理的に生き物を半分にしようと殺していったりしてたんですけど、それをしなくても、インフィニティ―ストーンっていう石が宇宙にはあって、それを全部集めて、たった一回指パッチンするだけで、皆が半分消えるっていう。

ふじ:えええ。

てつ:まあゆうたらドラゴンボールシステムですよね。集めたら願い叶うみたいな。

み:それで消えるっていう消え方が、さらさらさらさら…って砂になって消えてくみたいな。それはサノスから言わしたら慈悲らしいんですけど。殺してるんじゃないみたいな。それをやるために動いてて。『インフィニティ・ウォー』のサノスは。それを最後やり遂げるんですよ。で、映画終わったときに、嘘やん、と思って。

ふじ:やり遂げちゃうんですね。

み:アベンジャーズとかも普通にさらさらさらって。

ふじ:えええ

み:しかも、きれいにその時登場してるヒーローの半分が消えて。で、そんなとこで終わるわけないって思ってて、でもそのまま幕が下りて、アベンジャーズのテーマ、ピアノの、めっちゃかなしいテーマがかかって、さらさらさら…みたいな。で、エンドロール終わったあとに映像があるのがマーベルのあるあるなんですけど、そこでサノスが、大義をやり遂げて、めっちゃ田園みたいなところでやったーーみたいな顔してて(笑)完全に、七日目の休息やん、みたいな。まじで、サノスの話やん、みたいな。それが『インフィニティ・ウォー』で。その後私たち一年間待たされて、今の『エンドゲーム』がある、みたいな。生殺しみたいな感じでしたよ。

てつ:ほんまに。一緒にいった友達もこの一年どうしたらいいんだ、みたいなこと言ってて。

み:劇場の一体感がすごかった。そんな話なんですけど、劇中笑えるシーンもたくさんあるし、ハラハラわくわくするしアツくなるシーンもたくさんあるから、皆で笑ってみんなで息飲んでみんなで最後動揺するみたいな。そういう作品で。

ふじ:めっちゃ楽しいですね。

み:めっちゃ楽しいですよ。

ふじ:そうか、それはやっぱり映画館でみないとですね。

み:『エンドゲーム』もちろん良かったんですけど、個人的には『インフィニティ・ウォー』の出来がめちゃくちゃ良すぎて、一本としてみるなら『インフィニティ・ウォー』の出来の方がよかったかな、と思いましたね。でもまあ、お話が終わらなくていいから、ピークで終われるから、っていう特権はあるんですけど。『エンドゲーム』は終わるっていうのがわかってるから、先を考えやすいんですよね。

ふじ:じゃあ『インフィニティ・ウォー』単体でなにも知らずに観た人はえ?え?ってなりますよね。

み:なるけど、でも、『インフィニティ・ウォー』はまだ間に合うっていうか。観終わったあと、他の作品観ようってきもちに絶対なるので、もう私たちにはできないけど、『インフィニティ・ウォー』観てから他の作品みるとかも、それはそれでいい楽しみ方かも。でも、『エンドゲーム』は、その楽しみ方は無理。今まで全部観てきた人たちのボーナスコンテンツっていう感じの映画なんで(笑)

ふじ:集大成みたいな感じなんですね。

てつ:まあ『エンドゲーム』からね、過去作おっていっても全然いいですけどね。ほんとに。映画館で観て下さいっていう。(笑)

み:とりあえず観た方がいい。

てつ:どんどん宗教じみてきました(笑)

ふじ:とりあえず観ろと(笑)律儀に、私は最初から順番に観ようと思ってたんですよ。でもそれを聞くと、一回『エンドゲーム』観てもいいのかな?と思いますね。

み:うんうん、一回ワ―!ってなってもいいかも(笑)

てつ:その後過去作観て、こういう意味だったんだ、と。

み:アベンジャーズだけみていっても楽しいかも。

ふじ:それなんかいいとこどり過ぎな気がしますけど、大丈夫ですか?

み:いや、全然いいですよ。『アベンジャーズ』全部みて『エンドゲーム』観に行ったらめっちゃアツいですよね。あ、それで『アイアンマン』ももう一回みたらうれしいかも。


もっと語って!MCU作品

ふじ:基本的に聞きたいことは終わったので、このあとは、コアな話というか…

てつ:フリートークですね(笑)

ふじ:そうですね、まあ、今まで結構初心者向けな話だったかなと思うので、いや、わかんないですけど、他になにかあれば…

てつ:ここだけは伝えときたいみたいなところとか。

ふじ:それは聞きたい。

み:マーベルの映画は、さっき言ったみたいに、『インフィニティ・ウォー』観てから他の作品みるとかも全然ありで、なんなら私たちが全部観た上でまた過去作を観ると新しい発見があるっていうのがめっちゃいいところで。過去作の更新がされるみたいな。最新作がでるたびに。伏線とかを見直せるし、発見とか、余計に感慨深くなるところとかたくさんあって。彼らの成長をずっと観てるんで、『アイアンマン』とかもほんと傲慢で、天才で、富豪で、社長やけど、なにもできないっていうか(笑)靴ひもとかも友達に結んでもらうとか、保険証の番号わかんないみたいなぐらいの人なのに、だんだん、謝れるようになっていくとかそういうところをみられるのが楽しい。

てつ:『アイアンマン1』でトニーは結構回心したのかなっと思ったら次でまた同じ感じ…その繰り返しっていうね(笑)だからこそ僕はキャップが好きっていう(笑)

み:でもLINEのアイコンアイアンマンですよね(笑)

てつ:でもそっちの方がわかりやすいかなっていう(笑)

み:アイアンマンが好きなんかなって思ってたんですけど

てつ:実はね、キャップが好きなんですよ。もっと深く言えばスパイダーマンなんですけど。まあでも、このMCUっていうシリーズの前にもスパイダーマンは映画になっていて、前のスパイダーマンがマーベルではベストキャラなんですよ。

ふじ:スパイダーマンは結構いろいろやってるイメージありますね。

み:3人目です。スパイダーマンは、私もめちゃくちゃ好きですね。『スパイダーマン』も単体で観られる作品ですね。おととしの夏かな、公開されたんですけどほんまに夏に観るのに最適な映画というか。

てつ:しかも今度地上波でね、やるんですよ。

み:そうだ!ぜひ観てくださいよ!

てつ:たぶん7月5日くらいですかね。

ふじ:おお~。ちなみに、ユニバにあるスパイダーマンは、あれはいつのスパイダーマンですか?

てつ:あれは、原作からたぶんとってますね。

み:でも、あれに乗るときは映画のスパイディやと思って、思いこんで乗ってますね(笑)「スパイディー!!!」みたいな(笑)

ふじ:楽しい(笑)

てつ:やばいやばい(笑)あ、実は、あれ、アイアンマンも隠れてるんですよ。

ふじ:え?まじですか

てつ:ええ、ぜひ探してください。


もっともっと語って!MCU作品

ふじ:だいぶ、話しましたね。

てつ:これたぶん、永遠に続きますよ(笑)

み:なんだろ、あとなに言ってないかな(笑)

てつ:あ、あと補足でいうと、毎回いろんな監督呼んでるんですけど、それの人選がすごいっていうのはほんまにあって、タイカ・ワイティティみたいなコメディで定評ある人呼ぶのもそうやし、『キャプテンマーベル』の時も、女性監督二人で作ってるんですけど、その人たちの過去の作品ってインディーズっていうか、そんなメジャーな作品じゃないけど、それを見つけてきて、あ、この人ならいけるって。

み:めちゃくちゃ良かったですよね。『キャプテンマーベル』も。

てつ:意外な展開でね。

み:ジュードロウがいい演技してた。ちょっときもち悪めのジュードロウ。

てつ:(笑)

み:『キャプテンマーベル』が『エンドゲーム』の直前の作品で。それまで全然出てこなかったんですよ。『インフィニティ・ウォー』の最後でキャプテンマーベルのマークだなっていうのしかでてこなくって、それまで一切出てこなくて。急に出てきて、好きになれるかっていうのがすごい怖かったんですけど、そんな心配全然なくて。

ふじ:『エンドゲーム』には出てくるんですか?

み:出てきます。なんか、ジョジョじゃないですけど、『キャプテンマーベル』は、人間賛歌みたいだなって思って。他のヒーローは、個人の感情でも動いてるけど、だいぶ大義で動いてるってのがあって、でもキャプテンマーベルは私たちと同じ人間なんだっていう。その人間が何度も立ち上がるってところがあって。すごい元気になるというか、めっちゃ元気をもらいました。あと、キャプテンマーベルもめちゃめちゃゴリラで(笑)めっちゃかっこよくて、小学生男子みを感じて。

てつ:小学生男子み(笑)あれにブリーラーソンを選んだのもすごいですよね。

ふじ:それは、監督が選ぶんですか?キャストは。まあ、それはそれぞれか。

てつ:ブリーラーソンはたぶん監督が決まる前に決まってましたね。ブリーラーソンの過去作とかが結構強い女性、件名に生きる女性の役が多くて、次のヒーローはあなただ、みたいな感じで。

ふじ:それ指名されたらめっちゃ嬉しいですね!…いや当たり前だけど(笑)

み:そう、キャプテンマーベルに抜擢されて、でもさっき言ったみたいにゴリラみたいな強靭怪力女なんですけど、ほんまに、自身が、100キロ持ち上げられるようになったらしいんですよ。

一同:えーーー!

み:ほんまに内実ともにムキムキみたいな。

ふじ:半分、マーベルのヒーローとして人生を送っていく(現実世界でもそういうイメージがもとめられる)ことになるんですもんね。

てつ:アイアンマンやってるロバートダウニーJrとかスパイダーマンのトムホランドとかがけっこう病院とかで映画とか観に行けない子らのためにお見舞い行って元気出させたりとかね。

ふじ:すべてのヒーローが同じ強さなんですか?この人だけ、とびぬけてる、とかはないんですか?

み:それは・・・・・・・ある

ふじ:あるんだ(笑)

み:超能力みたいなの使えるやつとか、ソーとか、魔法使えるので、神様やし。で、アイアンマンは自力で作ったものやし。ブラックウィドウとホークアイだけが、素の人間(笑)っていう力の差はある。けど、あの二人にしかできないことがあるから。

てつ:それぞれの、個がね。

ふじ:人間讃歌というか…そこはちょっとジョジョみを感じますね。

み:エイジオブウルトロンは一応アベンジャーズなんですけど、あれもけっこう隠れ主人公ホークアイみたいな感じ。ホークアイが、キーパーソンで、他の奴らは、力は強いかもしれんけど、ホークアイが唯一の、アベンジャーズの人の心の持ち主みたいな(笑)ホークアイがいなかったら、ウルトロンは最後解決しなかった感じなんですよ。

てつ:たしかに。家族がね、でてきちゃうんですよね。実は子持ち。(笑)

み:しかも三人目もできてる、お腹に、みたいな。衝撃の事実。

てつ:それまではブラックウィドウっていう女スパイと、いい感じなんかな?と思ってたんですけど、実は妻いました、みたいなね。それがまた『エンドゲーム』の序盤とかにね、繋がっていくんですよ。絶妙に。

み:そう。だからやっぱり、どれみても面白い。楽しい。

ふじ:でもやっぱり全部観た方がより楽しめますね。それ聞いちゃうと。

み:ですね、でもほんと、全然大丈夫ですよ、逆再生でも。(順番遡ってみていっても)

ふじ:逆再生(笑)

てつ:いつもは、個がめっちゃ深く描かれているけど、集まったら、個はそんな深く描くというよりは、「察して」みたいな感じになりますけど、それでもうじゅうぶん楽しめますよ。

み:でもやっぱり、こことここがこんな絡みをしてる!っていう感動があるんですよ。

ふじ:だいぶ、わかりました。ちょっと、観ますね、ほんとに。

み:いつでも何かわからないことがあったら聞いてください。

てつ:(笑)間違いない。

み:なんなら、一緒に観るって感じでも。いいですよ。

ふじ:みんなで観てもいいですね。

ふじ:『エンドゲーム』の感想と、次の『スパイダーマン2』何が楽しみか、教えてください。

み:楽しみなのは、『スパイダーマン』めちゃくちゃ好きやから続きもちろん楽しみで、これもまた、夏?6月くらいかな?公開なので、最高の夏になりそうな感じですね。

・・・・・・・ネタバレをしてもいいなら、めっちゃ楽しみなのが、『エンドゲーム』の最後でソーが、ガーディアンズオブギャラクシーの船に乗り込んで最後終わるんですよ。

だから、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3にソーが出るんじゃないかというのが、楽しみです。まだわかんないですけど。

わた:どう扱うか、ですよね。

み:そう。そこが複雑なんですけどね。ヒロイン不在っていう。

わた:どうなっていくかわからない。

み:だから、ヒロインポジみたいな、ソーが。

てつ:もはや(笑)『エンドゲーム』の中ではね、ソーには明確なラストみたいなものが無くて、まだ、描こうと思えば描けるっていうか。キャプテンアメリカとアイアンマンのしっかりした物語だったんですよ。個人的にソーはもう少ししっかり完結してほしいんですよね。

み:めっちゃ斬新やな、と思って、ソーの在り方。『ラグナロク』でソーは最後、放浪してたんですけど、アスガルドっていう神の国からきてるんですけど、そこがピンチやってなってて。もう一個前の作品で、ソーは、俺はもうアスガルドには残らんって、王にはならんって言って、俺は他にやることがあるからっていうんですけど、『ラグナロク』で選択をせまられて、ソーはそこでアスガルドを守るっていう、王になるっていう選択をするという話なんですよ。結構ライオンキング的な話で。それはすごくかっこいいと思ったんですけど、『エンドゲーム』で、ハクナマタタに戻るっていう(笑)

てつ:たとえが(笑)

み:ハクナマタタでいいんですよ。シンバは。でも、シンバも、群れを助けにいくっていう決断をするんですけど、ソーも、それをするんですけど、でもやっぱり、ハクナマタタでいいやんってところに落ち着くんですよ。

ふじ:じゃあもう、(アスガルドは)守らないっていうことなんですか?

み:一応、アスガルドを守ってくれるやつがいたんでね、最適なやつがいたんですよ。

てつ:しかもね、そのありのままって助言してくれる人がまた重要な人でね。

み:そう~~~~~!!!

てつ:そこもね、ちゃんとつなげてみたら、すごいんですよね。

み:もう、ぼろ泣き。さっきも、わたさん言ってたんですけど、ソーのキャラクターがほんとに特に掘り下げられているというか、ソーを絶望させる実験みたいな感じなんですよ。脳筋ゴリラがだんだん成長してかっこよくなってきたな、って思ってたら、いろんなものを失って。

てつ:甘やかされすぎちゃってね、それまでは。

み:母失って、父失って、弟失って…っていうので、どんどん傷ついていくんですよ。途中までは、すごいムキムキかつ恵まれてる、みたいな。で、ちょっと傷ついてきたら憂いがあって、そのギャップがかっこいいぐらいの感じやったんですけど、『インフィニティ・ウォー』のときに、ほんまにかわいそうと思って。

てつ:ほぼ一人っていうね。

み:絶望しきって、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーにアライグマが出てくるんですけど、そいつにカウンセリングをされるくらいなんですよ。(笑)『エンドゲーム』でもされてるんですけど、カウンセリング。

ふじ:かわいいな(笑)

み:最後、こうなるんやっていう斬新な、ありのままでいいんや、みたいな。

てつ:それがね、すごい。

み:ヒーローの多様化、みたいな。

ふじ:なるほど。じゃあ、『エンドゲーム』でさっき言っていた、アイアンマンとかキャプテンアメリカとかはもう出てこなくなるんですか?

てつ:一応話はここで切れてるから、今後、出ることはないかな?みたいなところ。

ふじ:ちらっと出るかな?くらいなんですね。

てつ:きれいな幕引きがあったんで。

み:役者さん自体が契約が切れてね。10年契約?なんですかね。で、アイアンマンのロバートダウニーJrがもうずるずるいて、カッコ悪くなりたくないみたいなのをずっと言ってて、あのエンディングは、ダウニーが望んだエンディングなのかな、と思いましたね。トニースタークは卒業したけど、それと同時にダウニーも卒業したんやな、という感じでしたね。

ふじ:わたさんは最後に言いたいことありますか?

わた:私は、さっきはあげなかったですけど、ブラックウィドウのヒーローとしての生き方がすごい良いな、と思ってて、それが、『エンドゲーム』でまあ地味っちゃ地味でしたけど、ソーみたいな、すべて失っていく過程とかは詳細に描かれているわけではないけれど、彼女は本当にこのままヒーローの仲間たちと戦っていること自体を生きがいに思っているんだなというのが伝わってきて、良かったです。

み:ですね。もう、あとは観てくださいっていう感じです。

ふじ:わかりました。

てつ:昔女スパイでけっこう人殺してたっぽいんですけどね。

ふじ:あ、そこは深く描かれてないんですね。

み:今後、来るらしいですね。

ふじ:おお~~

わた:楽しみです。

ふじ:てつくんは最後なにかありますか。

てつ:そうですね、ヒーロー映画やけど、本当に社会反映してるなって思って。『ブラックパンサー』とか、『キャプテンマーベル』もそうですけど、黒人でも、女の人でもヒーローになるっていうのが(より古い時代の映画と違って)『インフィニティ・ウォー』とかになると、女性のヒーローが集まってきて戦うシーンがあって、普通にヒーロー映画好きじゃなくても、最近の社会の変化とか興味がある人は、そういうのも考えてくれてるんやってなるっていうのがありますね。そういう描写が丁寧だと思います。

み:敵の描き方もすごい丁寧だと思います。勧善懲悪って感じではないところが。

てつ:悪にも悪なりの善があるというか。けっこう混沌としているんですね。それがすごいですよ。

ふじ:ありがとうございました。

映画チア部京都支部

関西のミニシアターの魅力を伝えるべく結成された、学生による学生のための宣伝隊〈映画チア部〉の京都支部です。2018年5月発足

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